連載 “大丸有”から生まれる、イノベーション最前線

「スタートアップ投資するなら現場への権限委譲を」出島に常駐してコミットするENEOS執行役員が語るオープンイノベーション論

今や大手企業にとって「スタートアップとのオープンイノベーション」は欠かせない経営戦略の一つ。多くの大手企業がスタートアップとの出会いのために、様々な取り組みを行っている。 ENEOSもまた、スタートアップとの共創に積極的に取り組む大手企業。「未来事業推進部」を作り、積極的に新しい事業への投資を行っている。スタートアップ投資の実施や本体とは切り離して「出島」を設ける企業が多いが、出島に執行役員クラスが常駐するケースは少ない。 そんな中、ENEOSは三菱地所が運営するコラボレーションプラットフォーム「Inspired.Lab」に執行役員が常駐し、その場で投資決裁まで行っている。投資判断のスピードが上がったことで、わずか2年で多くのプロジェクトをスタートさせている。 新規事業への取り組みは外部への投資だけではない。社内のイノベーションを活性化するため社内起業プログラム「Challenge X」を開催し、全社から事業アイデアも募っている。 今回は「未来事業推進部」代表である矢崎 靖典氏に、なぜそれほどまで大胆な取り組みができるのかを聞き、同じく未来事業推進部に所属し、「Challenge X」の運営に携わる松本 理絵氏には、社内のイノベーションの現状についても語ってもらった。 …

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