Web3が拓くサステナビリティへの路 | お金とテクノロジーの未来 vol.1
この記事をお読みいただいている皆さんは、ブロックチェーンのことはよくご存じでしょう。念のためおさらいしておくと、ブロックチェーンは、暗号技術を用いて改ざんが困難かつ透明性の高い分散型台帳を実現する技術です。 仮想通貨(日本では暗号資産と呼ぶ)は、ブロックチェーンを活用したアプリケーションの一種です。ブロックチェーン上のデータ(=トークン)がデジタル通貨として流通し、高度な金融取引を行うDeFi(Decentralized Finance:分散型金融)が発展し、イノベーションと金融規制双方の観点から大きな注目を集めています。 そして最近では、個々のトークンを識別可能にし固有性を持たせられるNFT(ノンファンジブルトークン)を用いてゲームのアイテムやアート作品、会員権を販売・流通させるビジネスが大きな市場を形成し始めています。 さらには、SBT(ソウルバウンドトークン)と呼ばれる譲渡不可能なNFTを実現する規格が提唱され、個人の信用担保をもブロックチェーン上で完結するような考え方も出てきました。 こうしたブロックチェーンを基盤とする分散型のWeb世界を実現しようという取組みやビジネスは“Web3”と総称されることが多いわけですが、ブロックチェーンは通貨やゲームアイテムだけが主な用途ではありません。 正確に記録した情報を改ざんや二重利用されず、かつグローバルに低コストで取引できるというブロックチェーンの美点は、実は環境保護やサステナビリティととても相性が良いのです。…
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