連載 “大丸有”から生まれる、イノベーション最前線

30年間がん診断を行ってきた医師が見込んだ。 「がん細胞の見落とし」をなくす3D細胞解析AIとハードウェアを開発するCYBO

一時はスタートアップが手掛ける事業と言えばソフトウェアを主軸にしたものがほとんどだった。収益性やスケーラビリティが高く、ある種の型により再現性が高かったからだ。しかし、未だに残されている社会課題の解決はソフトウェアだけでは難しくなってきている。そんな状況もあり、現在は技術革新に立脚したディープテックスタートアップにも注目が集まっている。ただ、ハードウェアなどは、ソフトウェアと比べて開発に時間も資金もかかる上、気軽に作り直しがきかずハードルが高いのも事実だ。スタートアップがハードウェア開発を行い、ビジネスを成功させるには、何が必要なのだろうか。その答えを探るべく話を聞いたのは、細胞解析AIとその解析をするために必要な3次元自動顕微鏡を開発している株式会社CYBOの代表新田尚氏。AIとハードウェア、どちらか一方だけでもスタートアップには荷が重いプロダクトを開発し、新たな価値を生み出している。 今回は新田氏に加え、事業のきっかけとなった医師であり、プロダクトマネージャーも務める杉山裕子氏にも話を伺った。…

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