ステーブルコインの現在地と未来 | お金とテクノロジーの未来 vol.9
オンライン決済企業大手の米PayPal社が2023年8月7日にステーブルコイン”PYUSD”を発行するというニュースを発表し、金融業界、フィンテック界隈で大きな注目を集めました。ステーブルコインとは何か?については後ほど詳しく触れますが、簡単にいうと“主に法定通貨と等価(相当)の価値を持つ暗号資産”であり、Web3(広義のDeFi)で使える米ドル相当のトークンのことを指して使われることが多い単語です。 世界で3000万以上の加盟店と4億人以上のユーザーを誇るオンライン決済業界の巨人であるPayPalは、これまでも暗号資産の売買をサポートしてきましたが、今回、同社がステーブルコインの発行を決めたことで、(国によって規制が異なるため一気に全ユーザーとはいきませんが)数億人がステーブルコインを利用できる環境に近づくことになりました。そして、メジャーな事業者が発行し信頼できるステーブルコインを待ち望んでいたWeb3業界でも同社は注目される存在となったのです。…
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