ビル丸ごとを使ったロボットのショーケース。三菱地所とOcta Roboticsが行った新東京ビルでの実証実験の裏側
近年、私たちの生活の中で急速に普及が進んでいるロボット。なかでも、人間が行う作業や動作を支援してくれるサービスロボットは、注目が集まっているものの一つだ。しかし、サービスロボットの運用にはまだまだ課題も多い。例えば、ロボットだけでのエレベーターを使った移動や自動ドアの通り抜けなどはロボットが苦手とする動作の一つだが、サービスロボットはこうした動作を要求される場合が多い。 そこで、Octa Roboticsはこれらの課題を解決するインターフェースサービス「LCI」を開発。「LCI」をエレベーターなどの施設設備に導入することでロボットと設備の連携が可能になり、ロボットのインフラ環境を改善することができる。「LCI」はロボットメーカーや施設側への導入も進んでおり、徐々に現場でも運用が始まっている。 2022年1月から複数回にわたり、三菱地所とともに、東京都千代田区の新東京ビルでロボットの実証実験をクローズドで実施。4社のロボットメーカーが自社のロボットを持ち寄り、エレベーターを使用した移動や自動ドアの通過など、実際の運用を想定したルートを走行した。今回、この実証実験を行った背景や、サービスロボットのグローバル市場における展開について、Octa Robotics CEOの鍋嶌厚太氏とCOOの前川幸士氏に話を伺った。…
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