イノベーションは育てられなければ、ただのクレイジーにすぎない | DIGIDAY[日本版]

組織文化ではなく「段階(Phase)」が停滞をもたらす バーコールは自分が物理学の博士号を持っていることもあり、物理的な比喩からスタートする。ビジネスの歴史をみると、なぜ素晴らしい業績を出して隆盛を極めた企業が没落していくのか? ノキア(Nokia)しかり、ゼロックス(Xerox)しかり、コダック(Kodak)しかり。特にそのような企業は自社の企業文化を競争力の源泉と考えることが多いのだが、同じ社員と文化でありながら、凋落していくのは、まるで水がある温度まで下がると突然凍ってしまう状態と似ているのではないか、と考える。水は同じ水でも、状態によってまったく異なる、ということがあり得ると。このことが原因となって液体のときは活発に動いていた分子のような従業員が、ある臨界点を過ぎると急に不活性化されて硬直することがある、というのだ。バーコールはイノベーションの源泉として、社員の質、という個々の問題ではなく状態を作り出す「構造」つまり組織にあると指摘する。…

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