ご自身のバイブルとなっているような、何度も読み返す書籍はありますか?
ご自身のバイブルとなっているような、何度も読み返す書籍はありますか?
28件の回答
いくつかあるので、それぞれ箇条書きでご紹介します。
「ビジョナリー・カンパニー」
100年続く会社にしようと視座を高めてくれた本。シード期に読んでも全然ピンと来なかった。シリーズA前後くらいの、事業が加速し始めたタイミングで読むとテンション上がりました。
「Who You Are」
カルチャーに投資する気持ちをより強くしてくれた本です。
「ザ・アドバンテージ」
最初にMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を作ったときに指針とした本。カルチャーは戦略に勝るということを確信しました。
「伊藤雅俊 遺す言葉」
セブン&アイを創った伊藤さんの本。ビジネス以前に商売を成功させる人としての心構えに感動した本。
「現場論 -「非凡な現場」をつくる理論と実践-」
ローランド・ベルガー会長遠藤さんの著書。「現場」という分かるような、分からないような概念を言語化した名著。デスクレスSaaSをやる人におすすめ。
稲盛和夫さんが書かれた「生き方」です。10回以上繰り返し読んでいるバイブルですね。最近だとフードデリバリーの領域のような競合が多数存在する市場とは異なり、hokanがアドレスしているInsurTechのような競合が少ない市場では、己との戦いが非常に重要だと考えています。競合との戦いも重要ですが、それよりもなぜこの会社・プロダクトが必要なのかという使命感に向き合い続けることが大切であり、「生き方」からはその使命感を学びました。
バイブルのような何度も読み返す本はあまりありません。新しい本をどんどん読んでいくほうが多いですね。というのも、会社を経営していくなかで私自身の役割がどんどん大きくなっており、キャッチアップしなければならない対象範囲が常に広がっているからです。原理原則となる知識の習得はもちろん大事ではありますが、これは何か特定の本に集約されているようなものではありません。常に新たなことを学習し続けなければ、自分自身を変容させ続けなければ、という圧力のほうが自分の中では強いですね。
スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」です。
この本は1996年初版で、私はコンサル時代にこの本が出されてすぐに手に取りました。
成長するためには、まずは自己を確立し、次に相手と関係を築き、常に刃を研ぐという考え方は、他のご質問で回答した私の座右の銘3点セットと本質的に同じです。
アンダーセンの日本法人の社長が当時ご子息との関係に悩まれていたので、この書籍を薦めたところいたく感動し、全社員に社費で一人一冊配布されました。また、その後入社したディスコでは社員教育の副読本として社員全員が保有し、ネットプロテクションズでも新卒教育の副読本として活用されていました。私の入社前からディスコ、ネットプロテクションズでは「7つの習慣」が採用されていたのですが、これらは決して偶然ではなく、私のポリシーと私が選んだ会社のポリシーが合致していた証左だと思っています。
私も何回か読み返していますが、その時その時の自分が置かれている状況により、心に刺さる場所が変わりヒントをもらいます。良い書籍とはそういうものだと思います。
すごく古い本になるのですが、内村鑑三氏が書かれた「後世への最大遺物」という本は何度も読み返しているバイブルです。この本は、ツクルバにジョインする前に、代表の村上と中村にもおすすめした本です。この世に生まれてきて、後世に何を残すのか。生きる意味について書かれた本ですが、それは事業に取り組む意味、事業の存在意義にも通じます。古い本なのですが、講演録なので薄くて読みやすいです。ぜひ一度読んでおくと良いと思います。
「原因と結果の法則」もすごく古い本になるのですが、読み返すたびに毎回異なる学びがあり、何度も読み返しています。「7つの習慣」や「人を動かす」などベストセラーとなった啓発書は数多ありますが、本書は1902年に英国の作家ジェームズ・アレン氏によって記されたもので、啓発書のルーツとも言われています。自分を取り巻く環境との向き合い方、自責と他責など、自分を成長させる根本の考え方がこの本にあります。古くて薄い本だからこそ、本質を簡潔に述べています。
考えてみると2冊とも古くて薄い本ですね(笑)。
ご質問の趣旨とは少しズレてしまうのですが、あまり読み返す本はありません。もちろん素晴らしい書籍は沢山ありましたし、大きな影響を受けた本も沢山ありました。ただ、私は本を参考にしますが、可能な限りインプットだけでなくアウトプットを重視しています。もちろん、読書を含めインプットはとても大切です。しかし更に重要なのは、インプットした知識をもとに自分の信念・哲学や行動原則を生み出し実践することで、そこではじめて価値が生まれると考えています。
インプットをする際におすすめの方法があります。それは「自分で本を書くつもりでインプットをする」ことです。私も特別文才があるわけでないですが、アウトプットを常に意識していたら、「成長マインドセット」「全経営者マインドセット」という2冊の本を執筆できましたし、大変多くの方に読んでいただけています。アウトプットを強く意識するだけでインプットの質が全く変わってきます。ぜひ、自分で本を書くんだというぐらいの気持ちで本を読んでみてください。
約20年前の古い書籍ですが、「CRM―顧客はそこにいる」は何度か読み返しています。インサイドセールスにとって大事なのは、突き詰めると「顧客を考えること」です。今でこそCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)は、SFAと同様に顧客管理システムとして認識されていると思いますが、本質的にはマネジメント方法であり、考え方・思想なので、この本にはその学びが詰まっていますね。
前職の経営コンサルタントの時から元ミスミグループCEOの三枝匡氏の「戦略プロフェッショナル」「経営パワーの危機」「V字回復の経営」「ザ・会社改造」が好きで読み返しています。
いずれも三枝氏の実体験をもとに小説形式で描かれたビジネス書で、主人公が会社や組織を改革していく内容です。改革にあたってどのような意思決定をし、どのように周囲を巻き込んでいったのかという点が非常にリアルで勉強になり、特に中長期の戦略や施策を考える際に本を見にいったりします。
インサイドセールスのオペレーションやスキルに直接的に役立つ内容ではありませんが、ビジネスパーソンとして戦略や施策を考える方法や姿勢を学ぶことができますのでインサイドセールスの領域でも戦略や施策検討で役立つと思います。
私もいつもメンバーにも課題読書や課題映画を出すくらい沢山のインプットを心がけている方なので、インサイドセールス向けにという観点でいくつかご紹介します。まずはヒアリングのノウハウを学ぶためにも、別のご質問への回答でも登場した『「SPIN」営業術』は必読です。インサイドセールスの教科書と言ってもいいと思います。また、手前味噌ですがSalesforceの創業者で会長 兼 CEOのマーク・ベニオフの著書「クラウド誕生」、「トレイルブレイザー」は、SaaSのベースとなる基本が詰まっていますし、ストーリーとしても面白いのでおすすめです。実は創業時からインサイドセールスの仕組みが組み込まれた状態を想定していたりと、かなり実務面でも参考になる点は多いです。
メンバー向けには、『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか』はよくおすすめしていますね。日々のルーティンや、レスポンスの速さなどの細かい話なのですが、ビジネスパーソンとしての基礎をつくる意味でも大事なことが書かれている書籍です。オンライン環境下でのマネジメント強化であれば「共感力」もお勧めで弊社のインサイドセールスマネージャーは全員読んでいます。最近だと、GO三浦さんの「言語化力」も読んでもらうようにしています。コロナの影響もあり、今後はますますオンライン上でお客様とコミュニケーションを取ることが増えるので、テキストや音声でいかに相手に伝えられるかというのは大事なスキルの一つになってくると思います。
セールスフォースの「クラウド誕生」は、定期的に読み返していますね。インサイドセールスだけでなく、各セクションにおける大事な要素が詰まっている書籍です。営業の立ち上げ期に意識すべきことも書かれているのですが、どれだけテクノロジーが発展し様々な手法が生まれても、初期はこちらから電話をかけること以上に効果的な手法はないと断言しており、当時かなり勇気づけられたのを覚えています。
書籍じゃないのですが、『キングダム』はめっちゃ読んでます(笑)。信みたいなリーダーにはなれないのですが憧れるというのと、飛信隊みたいな真っ直ぐなチームでいたいなって感じさせてくれるので。
『インターネット激動の1000日』も何回か読んでいますね。モザイクっていうブラウザが生まれた瞬間・IEに駆逐される瞬間を描いた本なのですが、当時のインターネットの普及度と今の普及度を比較するとインターネットとかソフトウェアの無限の可能性を感じられてワクワクします。
司馬遼太郎の本も好きで『燃えよ剣』も何回か読み直してます。そこで描かれている土方歳三の生き様がかっこよすぎて、「もっと強く生きなければ」って思わせてくれます。
「ハーバードの自分を知る技術」というハーバード大学のキャリア相談室長の方が書かれた本です。昔、キャリアについて悩んでいるときに当時の上司がお勧めしてくれて読んでみたところ、悩みがクリアになりキャリアの転換点を迎えました。自分にとっての成功とは何か、短所長所など自分を棚下ろす設問があり、今でもたまに読み返して設問への回答をアップデートしています。
Burning needsの原型とも言えるのですが、「ジョブ理論」は何度も読んでいますね。特に冒頭で出てくるバニラシェイクの話は、最初出会った時に感動したのを覚えています。既存のソリューションは、何を解決しているのか?そしてどんなシチュエーションで何を代替しているのか?という、Burnings needsを発見するために大事な要素が詰まっている1冊です。
新卒内定者時代に読んだ「イシューからはじめよ」は、ひよこが生まれて初めて見たものを親だと思うのと同じで、今でも読んでいます(笑)。バイブルという観点だと、「あなたのチームは、機能してますか?」にもかなり影響を受けています。僕だけでなく、ドクターズプライムの社内文化を形づくったと言っても過言ではないくらいですね。この本に合わせて文化をつくったわけではないですが、結果的にどんどんこの本の通りになっていきました。
また、ビジネスに限らず全人類におすすめしたいのは「言いにくいことをうまく伝える会話術」です。言い方・伝え方によってコミュニケーションの質が変わるという内容なのですが、誰かしらとコミュニケーションを取る場面がある人なら一度読んで損はないはずです。
自分の根幹を形成しているものという観点で、書籍ではないのですが「プロフェッショナル 仕事の流儀」や「情熱大陸」などのテレビ番組ですね。読み物だと「キングダム」です。僕は割と人に憧れを強く抱くタイプで、その分人を好きになったりするスピードも早いのですが、それがモチベーションの源泉になっていたりします。あのような番組や媒体を見ると、良い意味で自分とのギャップを考えますし、まさに僕自身のエネルギーになっている感覚があります。
「UX戦略」という書籍は創業期にすごく読んでいました。C向けの内容が多いのですが、競合調査の方法やプロダクト・バリューの置き方、ユーザーインタビューの方法などが書かれており、とても参考になる一冊でした。実は初期のコミュニティ運営の戦略も、この本から影響を受けている部分があります。
プロダクトづくりにおいては、「選択の科学」が好きです。題名の通り、人がどのように選択を行うのかというのを科学的なアプローチで紐解いている本なのですが、現代社会は選択肢が非常に多いので、その選択をいかに少なくしてあげられるかという意味で参考にしています。この思想はプロダクトづくりにおいてすごく意識していることの一つです。
また「Airbnb Story」もよく読み返します。創業時にAirbnb本社にお邪魔させてもらってディスカッションしたりもしていて、MOSHには彼らのDNAが色濃く反映されていると思います。C向けサービスの中では最も成功している企業の一つだと思うので、彼らのストーリーから学ぶことは多いですね。
マネジメントや経営という観点だと、「良い戦略、悪い戦略」です。「抽象的に見えるが、より本質的なこと」をどのように見出すか、どのように正しいゴールを設定するかなど、正しい戦略の描き方を基礎として学べる一冊だと思います。
ここ1年で何度も読み返しているのは、UB Ventures岩澤さんにお勧めしていただいた「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」です。組織づくり、もっと言うとメンバーとの細かいコミュニケーションにも活かせる本なのですが、私たちが目指している「発達指向型組織」をつくる上で非常に参考になります。
「発達指向型組織」についてはnoteにまとめているのですが、「発達」というのはスキルやキャリア的側面だけでなく、「ありたい自己」に近くことを意味しています。そして会社で働くことが、その「ありたい自己」に近くことになるという、いわば「両者の成長が連動している状態」が理想です。
「不格好経営」です。新卒では銀行に勤めてたのですが、当時は劣等感の塊みたいな感じでした(笑)。そんな当時の僕を変えてくれたのが、この本です。実際に、この本を読んでから銀行を退職し、起業していますしね。
本当のバイブルは本ではなく『メタリカ:真実の瞬間』という音楽史に残るバンドとして成功を収めたメタリカのドキュメンタリー映画です。富や名声を手入れ、圧倒的な成功に手にしたバンドの裏にあるメンバーの葛藤や確執、脱退、死別。考えられないほど数多くの苦難がありながらも、それを乗り越えステージに立ち続ける姿に、自分が会社を経営する中で絶えず勇気を与えてくれます。
グッドパッチという組織の根幹になっているのは、「ピクサー流 創造するちから」ですね。毎年新卒に渡している書籍であり、会社のカルチャーに大きな影響を与えているバイブルです。
定期的に読み返すという観点だと、「スラムダンク」です(笑)。やっぱり漫画で育ってますから。
ビジネス書や自己啓発本はあまり読まないです。自分が戦場で実際に戦って得られる情報の方が大切だから。事例ばかりインプットして学んだ気になるより、現場に出てやってみることの方がずっと良いです。
それでもあえて挙げるなら、村上龍の「愛と幻想のファシズム」は大好きで何度も読んでますね。主人公がすごく強いリーダーシップを持っていて、僕の小・中学校時代のアイドル像でした。内容もベンチャー企業のような話で、落ち込んだ時、自分を奮い立たせるために読んだりしています。
以下の3冊はバイブル的に読み返しています。
自分がどういった会社をつくりたいかをすごく考えさせられた書籍です。自分は、短期的な成功を収めたいのではなく、まさにビジョナリー・カンパニーをつくりたいんだなと。自分が創りたい会社像の解像度を上げてくれた一冊です。
僕らは「LabTech」という大きな市場を事業群で攻める形なので、単一事業の戦略というよりも、事業間のシナジーであったり、そのストーリーを考える上で戦略思考の参考にしています。
ファーストリテイリングの柳井さんが経営者の条件を書かれた書籍ですが、自分が出来ていないことが多くて、自分に喝を入れるために読んでいます(笑)。
「サピエンス全史」です。伝記やビジネス書はよく読んでいるのですが、その中でも「この本の内容を忘れてしまったらまずい」という意味で選ばせていただきました。
企業づくりという観点だと、やはり「ビジョナリー・カンパニー2」ですね。多くの方が読まれている不朽の名著で申し訳ないですが(笑)。
特に、第三章「だれをバスに乗せるか」は強く感銘を受けています。偉大な企業は、最初に適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろす、適切な人がそれぞれふさわしい席に座ってからどこに向かうべきかを決める。これらは、日頃の経営や人事の仕事の中で、いつも頭をよぎります。イングリウッドを強く偉大な会社へ築くために、会社のターニングポイントごとに読み返していきたいです。